ボードゲーム
■イタリア半島中央ラティウムにあったラテン人の都市国家、アルバ・ロンガの王、ガイウス・クルウィリウスは嵐の夜、一人玉座で己が不幸を回想していた。 ラテン世界の盟主であった彼の都市国家は、その趨勢を衰えさせつつあった。 他の都市国家、ウェイイ、ローマ、レアーテー、ウェリトラエがアルバ・ロンガの栄光に影をさすようになっていたのだ。 そのとき、天井を貫いて王の前に一条の雷が落ちた。 ガイウス王はその閃光に目が眩み、しばし眼からはその光が消えなかった。 目を閉じてなお光が見え、それは天から降りた柱のようであり、その中に雷をまとった人影を見た。 それが口を開くと、雷鳴のような声が王の耳に響いた。 「ガイウス王よ、碑を建てよ。一つは我のため、そしてわが眷属に一つずつ。さすれば我が国の繁栄を司ろう!」 彼は着るものもおざなりに、部屋を飛び出した・・・ ■プレイ人数:2〜5人用 プレイ時間:90分 ゲームデザイン:グラエマ・ジャンズ